2024年08月23日

ドラム缶のように太い


ドラム缶のように太い

"MKK M92SB HW"

マルシンのM92SBです。
1980年代前半にスズキ(鈴木製作所)名義・レプリカ販売という形でデビューしました。
M92系モデルガンとしては最も古い登場だったのではないでしょうか。
その後、アメリカンコレクターズ(ACG)名義での少し高級なバージョンを経て、販売終了。
そして、マルシンM92Fのコッキング・エアソフトガンに金型改修され、絶版になったと聞いていました。

さらにマルシンは設計を新たにM92Fモデルガンを発表。
こちらも高級バージョンにはACG名義があり、現在でも高い人気を誇ります。
登場時は非発火のダミーカートモデルでしたが、新型PFCカートとセンターブリーチを採用した発火版が発売され、現在に至ります。
とにかくバリエーション豊富で刻印だけではなく部品類も作り変えてあるという、マルシン究極のこだわりを感じることができます。
現在はレール付きM9A1まで発売されています。


ドラム缶のように太い


マルシンからM92SBが発売されているのを知ったのは、昔たまたま訪れた模型店にM92シリーズの組立キットが置いてあり、シールで「SB」という表記を発見したことでした。

スズキとマルシンが一心同体だということは知っていましたが、確かSBの金型はもう無いんじゃ?とか思ってました。
それは結局うわさ話だったのですかね。
当時はたぶんネットもメーカーのブログも無いか、あっても初期だと思うので、信ぴょう性の確認のしようもない噂が飛び交っていたのでしょう。
金型がどうなっているか、というのは内部の人しか真実は分からない情報ですしね。
上野にまだレプリカがあったら聞けたかもしれませんが。。

そんなわけでM92SBはヘビーウェイト、センターブリーチと大幅にバージョンアップされ発売されました。
他にABS樹脂バージョンもあったと思います。
組立キットしか買っていないので、完成品の存在は覚えていないです。。
たしかキットのみ、の展開バージョンもあったような気もしますが、記憶は定かではありません。

M92FとSBでは一見よく似ていますが相違点は多いです。
SBを新スペックで製造するのは旧製品のリソースが存在するとはいえ、メーカーとして結構な手間が掛かったのではないかな、と思います。
スライドではリアサイト、フレームではトリガーガードとグリップ下部の形状、マガジンボトムなど多岐に渡ります。


ドラム缶のように太い


スズキ時代はスライドとフレームにヘアライン(フライス跡。ツールマークとも)が表現されていましたが、マルシン版では廃止されたようです。
ヘアラインを表現する、というのは80年代当時のモデルガンで流行しました。
コクサイのモデルガンでは後加工で直線状の傷をわざと入れる、という方式でした。
スズキM92SBでは金型からヘアラインが入っており、あまり他に例が無かったと思います。
ただ、前述のマルシンM92Fエアガンには同様のヘアラインが入っていたので、SBの金型は無くなった説が出てきたのかもしれません。


ドラム缶のように太い


私の個体のマガジンは購入時からSUZUKI刻印の物でしたので、こちらは旧製品の在庫を流用したと思われます。
(マガジンの画像は撮り忘れていました。。)

M92F以降ではマガジンボトムの厚みがあり、マガジンバンパーの役割を持っていますが、M92SBでは鉄製のフラットボトムとなっており、これがクラシカルな印象を与えています。


ドラム缶のように太い


キットモデルなので収納する箱に困るところだったのですが、ベレッタM92F用の実物ケースは1990年代に大量に輸入されたらしく、比較的安価で入手することができました。
ACG版のM92Fもこの型のケースが付属していたと思います。
アメリカ軍が軍用モデル版のM92FであるM9が制式採用されたので日本でも爆発的ブームが起きたので需要があったのでしょう。

何よりすごいのは、スズキから初代M92SBが発売された頃は米軍採用の前だったということです。
モデルガンでベレッタというと、小型・中型オートのイメージが強かったので、かなり目新しいモデルだったと記憶しています。

米軍採用もあいまって、スズキM92SBをM92Fに外観カスタマイズするのも流行し、プロップガンも活躍しました。Vシネマでもよく登場していたと思います。
スズキM92SBをF化したものが「SBF」というニックネームで結構広まっていました。
米軍トライアル時もSBのマガジンウェルを拡張した改良版がSB-Fとして提示されたそうなので、そこから名付けられたのかもしれませんね。


ドラム缶のように太い


「ドラム缶のように太い」というのは、このパックマイヤー・グリップ装着後の感想です。
とは言っても、もう装着できないのですが。。

このグリップはかなり昔に確かアメ横のマルゴーで買ったと思います。
ベレッタM92シリーズはS1やらSBやらFやらFSやら、とにかく種類がいっぱいあるので当然SB用を買いました。
グリップ部の他、前後にゴム部分もあり、それがグルっと1周ほどフレームを包み込む構造になっていて、ダブルカラムということもあって、ビックリするほど太くなってしまうのです。
あくまで私の感覚ですが。。
手の大きい人であれば気にならないのだと思います。

この感覚はM84やM59用のパックマイヤーにも通じるものがあり、とにかく太すぎて私の手では持ちきれない。。ということですぐに外してノーマルに戻してしまいました。。

でもせっかく買ったんだから、、と数年ぶりに付けようと思ったら、もう装着できなくなってました。
人間と違って、不摂生でモデルガンが太るはずはないので、グリップ自体が収縮してしまったのだと思います。

パックマイヤーグリップは金属シャーシの表面をゴムでコーティングしたような構造です。
この表面ゴムはマメに手入れしてないと白くなり、劣化し、硬化して柔軟性を失ってしまうのです。
なので、取り外して放置してしまったがゆえに装着不可能になってしまったというわけです。
確かデイビスグリップでは表面保護剤みたいのが別に付属してたような記憶があるので、そういったものでメンテしておく必要があったんですね。。

もったいないことをしました。。

前部に掛かる繋がってるゴム部分を切り離してしまえば、使えるようになると思うのですが、入手当時はグリップ買うのも悩みぬいて決断した記憶があったりして、切り刻むのは躊躇してしまうのですよね。。
実物グリップではリーズナブルな部類というイメージのパックマイヤーでも庶民は買うのに苦悩するのです。。

◆◆◆

私のM92SBはかなり遊び倒して、くたびれてきたので、いずれ新品で購入したいなーと思ってたのですが、残念ながら現在はラインナップにSBが入ってないようです。。
ぜひ再生産してほしいと思って、気長に待っているところです。
新しいPFCカートも試してみたいですね。

** MGCMC BONDCHOP
http://mgcmc.blue.coocan.jp/





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